現在、島田工業では高度な精密板金加工を専門としており、特に医療機器の部品や製品において、高い精度と正確性が要求される製造を得意としています。
その中でも医療機器用ステンレス製フレームの曲げ加工を紹介する動画は、多くの方々に大変好評をいただいております。
今回はその動画を紹介させていただきます。
医療機器フレーム22回曲げ(通常速度)
今年2023年撮影の22回曲げ動画です。
速度は変えずに撮影したままの動画となっております。
この製品は、医療機器の液晶画面の「枠」になる製品です。
作業者目線で体感!GoPro動画
こちらはGoProを使用し、22回曲げ加工を作業者目線で撮影しました。
まるで自分で作業しているかのような動画となっています。
是非ご視聴ください。
忙しい人の為の22回曲げ動画
22回曲げ動画を音楽に載せて、30秒にまとめました。
音ハメ動画をお楽しみください。
医療機器フレーム14回曲げ
この動画は2020年に撮影されたもので、14回の曲げ加工を撮影したものです。
加工する際のポイント
① 精密な曲げ作業のため、曲げ回数が多いことによる微小な角度のズレが積み重なり、公差より外れてしまう事があります。
これを避けるために、まず最初の1台目では正確に90度を出して次の曲げも正確90度を出す、そしてこれを22回繰り返すという、丁寧な作業が必要となります。
(なお、通常の製品は正確に90度でなくても寸法が公差内であれば良品です。)
② 1ロットで 100台程度の量の加工をしていますが、材料の硬さの違いによる角度のズレを防がなければなりません。
先にも述べたように、最初の1台だけ角度を出して 加工に入りますので、途中で材料が変わり角度も変わっていたとしても気づかない事があります。
この問題に対処するため、最初の1曲げだけを全数同じ加圧で加工しています。大体3パターン程度で角度違いの束が出来る為、これらの3つのパターンごとに「角度だし」を再度行い、正確性を確保しています。
このような工程を経ることで、材料の硬さの違いによる角度のズレを最小限に抑え、高品質な製品を生産しています。
ご紹介したすべての作業は、熟練した技術と曲げ順序を暗記しておく必要がある為、専任の作業者が担当しています。
工場見学などでご来社いただいた際は、励みになりますので「動画見たよ」と是非お声かけ下さい。
専任者のS氏