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発注から納品・その後のストーリー
episode 05
必要な変化は迷わず実行する
時代やニーズに合わせた島田工業のものづくり
手をかざすだけで着たまま簡単に衣服の除菌・消臭!『バイバイキング』
案件概要
案件名 | 除菌・消臭装置『バイバイキング』 |
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クライアント | 藤田エンジニアリング株式会社様 |
・コロナ禍という時代の変化により生まれた、除菌用装置というニーズへの対応
・安価で簡単設置、移動も自由なコンパクトでハイクオリティーな除菌・消臭装置の製作
・スリムアップや、薄い素材で剛性を出すなど、工夫を凝らしたものづくり
・より良いものをつくるためには、製作方法の変更もいとわない
ご相談のきっかけ
藤田エンジニアリング様からのはじめの依頼は、遊技場のエントランスに置ける消臭剤を噴霧する消臭装置の製作でした。板金から組立、制御盤製作、電気配線作業、各種完成検査、梱包出荷までを一貫して行える業者として島田工業がマッチングしました。その装置を製作しているなかでコロナが始まり、次に取り組んだ製品は、藤田エンジニアリング様が13年ほど前に開発した除菌・消臭装置『バイバイキング』の全く新しい小型タイプでした。その『バイバイキング』開発に当たり、図面を作成するところから島田工業にご相談をいただきました。
製作過程での試行錯誤
除菌液として使用する次亜塩素酸水は酸性であり、材質を鉄で製作すると錆が発生しやすいためステンレスに変更しました。ステンレスは材料高ですが、製作工程を変更することで全体として価格を抑えることができました。
また、エントランスが狭いお客様にもお使いいただける様、そのニーズに合わせて小型化、軽量化する必要があるため、130kgから90㎏までスリムアップしました。
さらに、溶接だと粗やひずみが生じてしまうため、組立て方式にして図面を作り直しました。
製作する中での課題
配管の向きや作業スペースの確保などといった点から、組上げることが大変困難であったため、少しでも組みやすいようにアイデアを出して設計・製造をする必要がありました。その課題解決には、島田工業の3DCAD技術によるシミュレーションができたことがとても役立ちました。
また、藤田エンジニアリング様のご要望が薄いステンレス素材の使用であったことから、筐体の剛性を出すことが非常に難しく、曲げの回数を増やすなど構造の工夫によって、筐体全体の剛性を高めることに成功しました。
完成した製品の使用用途
衣服を着たまま衣服全体を、次亜塩素酸水の噴霧によって簡単に除菌・消臭できる装置となります。エアシャワーのミスト版のようなイメージです。主に、食品工場や介護福祉施設などのエントランスに設置してもらっています。次亜塩素酸水は、厚労省が除菌液として認めているものであるため、コロナ禍における感染対策として非常に有益なものになっています。
今案件の制作の流れ
- 製図・データ作成
- 板金加工
- 配線・組み立て
- 性能試験
- 梱包・出荷
お客様の声
少ロットから対応いただいた島田工業さんは安心・高品質・困難を解決する対応力など設計の段階から製作、組立、出荷まで全ての工程において信頼してお願いすることができました。