6年の年月を経て実現。
中小企業でも島田だからこそ夢を追いかけられた。

黄砂やPM2.5による人的被害が世の中で社会現象になった時、空気清浄機が一般家庭内に一気に普及し始めました。空気清浄機はその当時も現在でも、床下置き型タイプがほとんどであり、部屋の隅に配置されることが多く、空気中に浮遊するPM2.5をキャッチすることがネックでした。そのような状況下で、タバコを屋内で吸っている際（当時）に、ふと天井のシーリングライトを見上げた際に、「天井から空気をよくする仕組みが出来ると、煙の臭いも吸い上げて、空気中に浮遊するPM2.5も吸い上げられるので、さらに良くなるのでは？」と思いつき、L&Airの開発に取り組むことを決めました。

一番苦労したことは、モーターの選定です。フィルターの性能が上がれば上がるほど、かなりの吸引力を必要とするためモーターは高回転である必要があります。しかし、モーターを高回転にすると熱を持ってしまうので、電気安全法の基準をクリアすることが中々難しくなってしまいます。また高回転機能を持つモーターはかなりの重量があり、当初、14~15kgありました。しかし、天井に設置するにあたって、10kg以内にしなければいけなかったので、高回転で、熱を持たず、軽量化できるモーターを選定するためにかなり時間を要しました。莫大な費用と時間をかけ、諦めずにコツコツ開発をすることで、6年目でようやく完成させることが出来ました。島田工業だからこそ、中小企業でも夢を追いかけ良い製品を作ることが出来たのではないかと思います。

保健室や、医務室・介護施設、ロッカールームやトレーニングルームに使用されることが多いです。特に、ロッカールームはプライバシーのために窓がない場合が多く、臭いがこもってしまいがち。L&Airによって、空気がこもらずに衛生面を保つことが出来るので、とても重宝していただいています。